「メンダコって、どこの水族館にいるんだろう…。見てみたいな」と、気になっていませんか?
テレビやネットでたびたび注目を集め、「深海のアイドル」と呼ばれるほどの人気っぷりのメンダコ。
実は、メンダコは飼育が難しい深海生物で、不定期でしか水族館ではその姿を見ることができません。
そのため、メンダコが見られたらラッキーと言われるほどなんです!
そこで本記事では、メンダコが見られる全国の水族館を紹介します。
本記事は、メンダコの魅力がたっぷりつまった内容になっています。ぜひ最後までご覧ください。
アイキャッチ画像提供者:銀鏡つかさ(@tsukarium)
メンダコがいる水族館はたった1ヶ所だけ
展示から37日目。メンダコちゃん、泳がなくていいんだよ! pic.twitter.com/UPBHpcol5M
— 沼津港深海水族館 (@NumazuDeepsea) June 15, 2016
つぶらな瞳にUFOのようにフワフワ漂う姿、そして、ピンと立った耳が可愛らしいメンダコ。メンダコは、水深200m~1,000mの深海にすむタコ。
体の大きさは20cmと、手のひらに乗るぐらいのサイズなんです。
また、タコのため腕は8本ありますが、各腕の半分以上が膜に覆われているため、他のタコと同じように腕を自由に動かせないんです。
さらに、本来タコには備わっているはずの墨袋がないため、墨を吐けません。
そんなタコらしくないメンダコは、生命力が弱い生きもののため飼育が難しいんです。メンダコが見られる水族館は、全国150ヶ所以上ある中でも1ヶ所しかありません。
そこで次の章から、日本で唯一メンダコが見られる水族館、「沼津港深海水族館」を紹介しますね。
沼津港深海水族館でメンダコに会える!
静岡県沼津市にある「沼津港深海水族館」は、日本にある水族館の中でもメンダコが見られる機会が多いです。
長期飼育が難しいのにも関わらず、不定期ではありますが継続して展示されています。
「沼津港深海水族館」は、開館当初にあたる2011年からメンダコの展示を行っているんです。最初は展示を始めてから3日しかもたず、当時の最長記録は27日でした。
ですが、2016年7月1日には52日もの長期飼育に成功し、世界記録を更新したんです!
ちなみに、公式サイトの「infomation」内に「メンダコ情報」があり、現在展示されているかどうかすぐに確認できるようになっています。
「メンダコに会いたい…」と感じているなら、「沼津港深海水族館」へ訪れることをおすすめします♪
所在地 | 静岡県沼津市千本港町83番地 |
営業時間 | 10:00〜18:00 |
休館日 | 年中無休 |
電話番号 | 055-954-0606 |
料金 |
|
アクセス | JR東海道線「沼津駅」南口より、バスで約15分「沼津港」下車 |
公式サイト | 「沼津港深海水族館」 |
ちなみに、下記の記事で「沼津港深海水族館」の見どころを詳しく紹介しています。ぜひ、あわせてご覧ください。
2013年には、死んだメンダコにさわれるイベントが開催されていました。
参加者によると、「プルプルした感触が気持ちよかった!」とのこと。
今後、同じイベントが開催されることがあるので、ぜひ公式サイトをチェックしてくださいね。
次の章から、メンダコの卵のふ化に成功した水族館を2つ紹介しますね
世界初!葛西臨海水族園でメンダコの卵がふ化する
同じく2016年、世界で初めて水槽内でメンダコがふ化!このときの生存期間は5日でした。詳しくはこちら。https://t.co/14ay2PXCD0#かさりんメンダコダイアリー #tslp_h pic.twitter.com/J77SpMHybS
— 葛西臨海水族園[公式] (@KasaiSuizokuen) July 31, 2020
東京都江戸川区にある「葛西臨海水族園」。2016年10月27日、「葛西臨海水族園」ではメンダコの卵がふ化しました。
なんと当時では、水槽内でのふ化は世界初だったんです。残念ながら生まれたばかりのメンダコは、ふ化後5日目の10月9日に死んでしまいました。
その後再び、2019年11月17日(日)の夕方から翌18日(月)の朝にかけてメンダコのふ化に成功しています。
そして2019年に再びメンダコのふ化に成功!これが世界で3例目。このときは生存記録を大幅に更新し、27日間飼育することができました。
詳しくはこちら!https://t.co/vovHEevBIn#かさりんメンダコダイアリー #tslp_h pic.twitter.com/CdkcZtYr4h— 葛西臨海水族園[公式] (@KasaiSuizokuen) July 31, 2020
なお、2021年10月時点、「葛西臨海水族園」はメンダコの展示は行っていません。またメンダコが見られる機会が待ち遠しいですね!
伊津・三津シーパラダイスでメンダコの赤ちゃんが誕生!
静岡県沼津市にある「伊津・三津シーパラダイス」では、国内の水族館で3ヶ所目となる、メンダコの卵のふ化に成功しています。
2021年2月25日、駿河湾で複数のメンダコが獲れ、当水族館のバックヤードに搬入されました。
その後、2月27日にはメンダコが死んでしまいましたが、死んだメンダコの中から卵が見つかったんです。
卵はバックヤードにある水槽へ移され、9月27日の15時30分頃にはふ化しました。赤ちゃんの大きさはたった1cmと、パチンコ玉と同じぐらいです。
しかし残念ながら、10月16日には赤ちゃんは死んでしまいました。「伊津・三津シーパラダイス」で、成長したメンダコを見られる日を願うばかりです。
次の章では、過去にメンダコを飼育していた水族館一覧を紹介しますね。
過去にメンダコを飼育していた水族館一覧
メンダコは飼育が難しい生きもののため、展示されていても、数日か1~2ヶ月しかもちません。
過去には、以下の水族館で展示が行われていました。
水族館 | 展示期間 | 飼育記録 |
アクアワールド茨城県大洗水族館 | 2019年2月1日~2月5日 | 5日 |
サンシャイン水族館 | 2020年12月下旬 | 不明 |
新江ノ島水族館 | 2021年3月10日~5月2日 | 51日 |
名古屋港水族館 | 2017年3月1日~3月5日 | 5日 |
鳥羽水族館 | 2018年4月 | 不明 |
「メンダコ」をはじめとする深海生物は、海水温10℃程度のところにすんでいます。
そのため、海水温の下がる冬に採取されることが多いです。12月~3月にかけて展示を行う可能性が高いため、メンダコを見たいなら冬を狙うと良いですよ。
ちなみに、メンダコの展示が開始されたら、各水族館の公式サイトやTwitterで告知されることがあります。
ぜひ、上記の水族館の公式サイトやTwitterをチェックしてくださいね。
メンダコはなぜ飼育が難しいんでしょうか? その理由を次の章で紹介しますね。
メンダコの飼育は何で難しいの?
今日の午後は雨予報。こんなメンダコ傘があったらいいよね💕 pic.twitter.com/R7kuJU5eIO
— 沼津港深海水族館 (@NumazuDeepsea) May 5, 2017
メンダコは体が柔らかいため、デリケートな生きもの。採取される過程で他の魚やエビに当たるだけで死亡するので、採取することが難しいんです。
そもそも、メンダコは深海生物のため、良い状態で陸に上がること自体が珍しいです。
また展示されたとしても、カメラのライトだけでなく、カメラを向け続けるだけのストレスで死ぬとも言われています。
そのため、水質や温度・音・光の色などの細かな管理が必要とされています。
メンダコを見られたら、ラッキーだと言えるぐらい貴重な生きものなんです。
【まとめ】深海のアイドル、メンダコに癒やされよう!
深海のアイドルとも呼ばれ、タコの中でも人気を誇るメンダコ。
メンダコを見たいなら、「沼津港深海水族館」へ行ってみてください。不定期ではありますが、継続して展示されていることが多いです。
その他の水族館でも期間限定で展示されていることがあるので、ぜひ公式サイトやTwitterをチェックしましょう!
ぜひ、メンダコに会って癒やしのひと時を味わってくださいね♪