長崎県佐世保市にある「海きらら」は、九十九島の生きものたちが見られる人気のスポットです。
そんな、「海きらら」で特に人気者なのがバンドウイルカです。高い身体能力と頭の良さを持つイルカたちが繰り広げるショーは迫力満点ですよ。
「海きらら」のイルカたちは、ボールを使ったプログラムが得意なんです。ボールを上手にコントロールして迫力ある演技を見せてくれます。
そこで本記事では、「海きらら」にいるイルカたちの魅力を5つの項目に渡って紹介していきます。
本記事を最後まで読めば、「海きらら」のイルカたちに会いたくなりますよ。ぜひ、読み進めてください。
アイキャッチ画像:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%AB-%E5%8B%95%E7%89%A9-%E6%B5%B7-%E6%B0%B4%E4%B8%AD-203875/#content
「海きらら」で人気者のイルカたち3頭を紹介!
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「海きらら」で人気者のイルカたちは3頭います。「海きらら」では、イルカたちの身体能力と記憶力の高さを垣間見られるプログラムが用意されています。
ボールで遊ぶのが大好きなイルカたち。プログラムでは、ボールを使った大技を披露してくれますよ。
ここでイルカたちの名前や性格を紹介します。「海きらら」にいる3頭のイルカたちの名前と年齢・性格は以下のとおりです。
名前 | 推定年齢(2018年時点) | 性格 |
ナミ( ) | 13~14歳 | 遊び好きなのんびり屋 |
ニーハ( ) | 13~14歳 | 怖がりだけどしっかり者の女の子 |
アイル( ) | 2歳 | ニーハの子どもで、好奇心旺盛で元気な男の子 |
「海きらら」で日本で4例目のイルカの人工授精に挑戦!
「海きらら」では、2015年にハナゴンドウのリリー( )が死亡して以来、ナミとニーハでイルカショーをこなしてきました。
しかし2頭への負担が大きいため、新たにイルカを増やすことになったんです。
日本では、追い込み漁で捕獲したイルカを購入することが一般的でした。しかし現在では、「日本動物園水族館協会」(JAZA)が追い込漁で捕獲したイルカの売買を禁止しています。
そこで「海きらら」では、「イルカに出産や育児を経験させてあげたい」という気持ちから繁殖の道を選んだのです。
大分県にある「つくみイルカ島」にて、約1ヶ月半に渡りオスのイルカと同居させ、自然繫殖を試みました。
しかし残念ながら、妊娠には至りませんでした。そこで、日本国内で例の少ない人工授精に挑戦することになったんです。
専門家の指導のもと試行錯誤を繰り返しながら、無事に2018年9月27日に赤ちゃんが誕生しました。
ちなみに人工授精による赤ちゃんイルカの誕生は、国内では4例目の快挙なんです。2015年では1割だった繁殖率も、2割までになってきています。
「海きらら」で生まれたバンドウイルカのアイル
https://twitter.com/makomakorinrin/status/1045870149352357889
2018年9月27日、「海きらら」では人工授精でイルカの赤ちゃんが誕生しました。人工授精による赤ちゃんイルカの誕生は、九州初です。
赤ちゃんイルカの名前は九十九島の“島”を意味する“island”と、“未来”を意味する“I will”にちなみ、アイルと名付けられました。
2020年11月21日には、「イルカプール」にてアイルが初お披露目されたんですよ。生まれたばかりの頃よりも40cm大きくなったアイル。
まだまだお母さんたちのように高いジャンプには追いつけませんが、新しい技をどんどん吸収しているようです。
ぜひ、アイルの頑張っている姿をのぞいてみてくださいね。
「海きらら」で生まれたアイルの成長がジャンプで分かる!
https://twitter.com/maipure_sasebo/status/1194443616732631041
2019年11月、アイルの誕生から1年後に当たる節目に、アイルはプログラムに初参加しました。
プログラムに参加したものの、お母さんイルカのニーハやナミと比べたらジャンプが低かったんです。
アイルは、飼育員が吊るしたボールに鼻先ぐらいの高さでジャンプすることがやっとでした。
それが1年後には、お母さんたちに負けないぐらい高いジャンプが飛べるようになったんです。
たった1年で高くジャンプができるようになったことは、アイルが一生懸命練習した成果なんです。
「海きらら」のイルカはボール遊びが大好き!
「海きらら」ではショー開催以外には、「イルカプール」でイルカたちの普段の生活をのぞけます。
イルカは遊ぶことが大好きで、特にボールで遊ぶことが好きなんです。ずっとボールとたわむれて遊んでいることがあります。
床に押し当てて上がってきたボールをパクっと口でキャッチしたり、紐が付いたボールを引っ張ったりと色々な遊びを見せてくれるんです。
イルカのボール遊びは見ていて飽きません。ボールを使って自由に遊ぶ姿は癒されるので、ぜひイルカプールをのぞいてみてくださいね。
https://twitter.com/PPkFoookqjWQ6zr/status/1384770031943241728
ここまで「海きらら」のイルカたちの特徴について紹介しました。次の章からは、イルカたちの得意技を紹介していきます。
イルカたちの得意技を知れば、ショーをもっと楽しめますよ!
「海きらら」のイルカの特技①オーバーヘッド
「海きらら」のイルカには、オーバーヘッドと呼ばれる特技があります。国内にある水族館でこの技ができるイルカは、数少ないと言われています。
オーバーヘッドは、水面に浮いたボールを口先で真上に上げ、後ろに回転しながら尾びれでキックします。
難易度の高い技ですが、このオーバーヘッドを、ナミとニーハは約半年で習得しました。
まだ完璧とは言えないようですが、ナミとニーハの身体能力の高さが分かる特技です。
実はオーバーヘッドは、2015年に亡くなったハナゴンドウのリリーが披露していた技なんです。
リリー亡き後、ナミとニーハがリリーの技を受け継いでいます。
「海きらら」のイルカの特技②ジャンピングキャッチボール
「海きらら」のイルカプログラムで見られる一番の大技は、ジャンピングキャッチボールです。この技は、日本で唯一ナミとニーハができる大技なんです(2021年6月11日時点)。
ジャンピングキャッチボールは飼育員が投げたボールを口にくわえて潜り、2頭とも空中に飛び出して見事にキャッチする大技。
ナミとニーハは運動神経抜群ですが、練習開始からショーで披露するまで、約半年かかったそうです。練習の時にはタイミングが合わず、2頭は苦戦していたようです。
ぜひ、イルカたちのレベルの高い技をあなた自身で見てみてください。その迫力に圧倒されることでしょう。
ちなみにジャンピングキャッチボールをするために、イルカたちが合図を送り合っているとこのことです。
ボールを投げるナミがジャンプする瞬間、鳴き声を出すことがあります。
鳴き声を出す時には、ニーハがボールをキャッチする確率が高いんだとか。逆に鳴き声を出さない時は、成功率が低いそうです。
続いては、「海きらら」で特に人気なイルカショーを紹介します。迫力満点のショーは、見ごたえがありますよ!
「海きらら」のイルカショーオススメは「スプラッシュドルフィン」!
「海きらら」で特にオススメなプログラムは、夏季限定の「スプラッシュドルフィン」です。
ニーハとナミに加え、ニーハの子どもであるアイルも一緒に、さまざまな技を繰り出します。
夏季限定の理由は、イルカたちが豪快な水しぶきを上げて観客席まで水をかけるからなんです。
泳ぎながら小さい尾びれを使って水しぶきを飛ばすサイドスプラッシュ、体の後ろから豪快に着水するバックスプラッシュなど、豪快な技の数々を披露してくれます。
ぜひスプラッシュドルフィンを見て、夏の暑さを吹き飛ばしてみてはいかがでしょうか?
なお、スプラッシュドルフィンのスケジュールは以下のとおりです。
- 10:20
- 13:20
- 15:20
※開催期間によって時間が変更になる可能性があります。
「海きらら」のイルカプールは小さいため、観客席の最前列は大量の水がかけられます。
もしびしょ濡れになりたくないなら、後ろに下がった方がいいでしょう。
【まとめ】「海きらら」のイルカたちに会いに行こう!
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「海きらら」のイルカたちは、新しくニーハの子どもであるアイルが加わって、イルカショーの内容が充実しています。
日本で唯一の大技を繰り広げるイルカたちにの姿に、きっと感動することでしょう。あなたもぜひ、イルカたちのダイナミックな技を見に行ってみてください。
ちなみに、「海きらら」にはイルカ以外にも数多くの見どころがあります。下記の記事で見どころを紹介しているので、あわせてご覧ください。